会計・経費

マネーフォワード クラウド会計の仕訳インポートエラー:メッセージ別の直し方と、freee・弥生のCSVを取り込むときの形式

結論

まず止まった画面を見て下の表でエラーの言葉ごとの直し方を探し、取り込めたら件数・合計・残高・期間を元のデータと突き合わせます。

  • まず どの画面で止まったか を見ます。エラーは「仕訳帳」画面、「会計ソフトのCSVファイルインポート」画面、「仕訳ファイルインポート」画面(赤く表示される行)、取り込んだあとの「ホーム」画面の4か所で出て、画面ごとに原因が決まっています(下の表)
  • 公式FAQで原因がいちばん多く挙がっているのは 「借方金額と貸方金額が不一致」 です(5つ)。金額が本当に合っていないほか、税額を別の列に入れている、勘定科目が空、複合仕訳の行が離れている でも同じ言葉が出ます
  • freee・弥生会計から移すときは、書き出す形式と、マネーフォワード側の入口 が決まっています。弥生会計は「弥生インポート形式」、freeeは「弥生会計」か「マネーフォワード クラウド会計」の形式で書き出します
  • 取り込めたら、件数・借方と貸方の合計・残高・期間 を元のデータと突き合わせます。インポートは するたびに新しい仕訳として登録される ので、全部を入れ直すと二重になります

私もマネーフォワードに仕訳を取り込んだとき、CSVの形式の違いで止まった ことがあります。この記事のエラーの一覧と、freee・弥生からの移し方は、公式のヘルプとガイドをもとにまとめています。

この記事が役に立つ人

  • マネーフォワード クラウド会計に仕訳のCSVを取り込もうとして、エラーが出て止まった人
  • freee会計や弥生会計から、マネーフォワードへ仕訳を移そうとしている人
  • エラーは出なかったのに、取り込んだ仕訳の件数や残高が元のデータと合わない人

まず、どの画面で止まったかを見る

仕訳帳のインポートは、公式の手順では次の順に画面が進みます。止まった画面が分かれば、下の表のどこを見ればよいかが決まります。

  1. 「会計帳簿」>「仕訳帳」 で「インポート」 → ファイルを選ぶ(freee・弥生会計からは 「各種設定」>「他社ソフトデータの移行」 が入口になる場合があります。後の節で説明します)
  2. 「会計ソフトのCSVファイルインポート」画面 — CSVの列が、どの項目にあたるかを選んで「確認」
  3. 各項目の設定画面 — 登録済みの名前と合わないものを選び直す。勘定科目・補助科目・部門は「追加」か既存のものへの「変換」、取引先・税区分・インボイスは既存のものへの「変換」
  4. 「仕訳ファイルインポート」画面 — 取り込む仕訳を確かめて「保存」。問題のある行は 赤く表示 されます
  5. 「ホーム」画面 — 処理が終わったかを見る。取り込めなかったときは、ここにアラートが出ます
  6. 「仕訳帳」画面 — 正しく入ったかを見る

出典:「仕訳帳」をインポートする(ib01・2026-07-09更新)/赤い表示と「ホーム」画面のアラートは、仕訳インポート時にエラーメッセージが表示されます(ie03・2026-07-09更新)

エラーの言葉ごとの直し方(公式の分け方どおり)

公式FAQの分け方と順番に合わせています。出典はすべて 仕訳インポート時にエラーメッセージが表示されます(2026-07-09更新) です。

「仕訳帳」画面で出るもの

何が起きているか直し方
「摘要」などに ダブルクォーテーション(") が入っているその記号を消すか、別の記号に置き換える
「摘要」「メモ」に 改行 が入っているその行の前後の改行を消す
取引日が空欄日付を入れる
日付の書き方が正しくない決まった書き方に直す(下の一覧)

使える日付の書き方は、公式FAQでは次の6つです。

  • 令和yy年mm月dd日(平成も可)
  • Ryy/mm/dd(Hも可)
  • R.yy/mm/dd(H.も可)
  • r.yy/mm/dd(h.も可)
  • yyyy年mm月dd日
  • yyyy/mm/dd

表計算ソフトで開いて保存し直すと、日付が「2026-09-01」や「9月1日」のように変わることがあります。保存する前に、日付の列の書式を「yyyy/mm/dd」にそろえておくと止まりにくくなります(手順のガイドのサンプルの取引日も yyyy/MM/dd です)。

「会計ソフトのCSVファイルインポート」画面で出るもの

何が起きているか直し方
「借方金額」「貸方金額」に 半角の数字以外 が入っている半角数字の整数 で入れる

公式FAQの条件は「半角数字かつ整数」です。桁区切りのカンマ、「円」や「¥」の記号、小数点、全角の数字が入っていると、この条件から外れます。表計算ソフトの「通貨」や「桁区切り」の書式のまま書き出していないかを見ます。

「仕訳ファイルインポート」画面で、赤く表示されるもの

何が起きているか直し方
借方金額と貸方金額が不一致原因が5つあります(すぐ下の表)
タグ が「\」ではなく カンマで区切られている「\(半角の縦棒)」で区切る
「帳簿管理」で決めた 制限日付より前の仕訳 を取り込もうとしている「帳簿管理」>「仕訳入力の期間制限」画面で、制限を外すか日付を変える
開始仕訳 に、期首日以外の取引日や、事業主勘定・未確定勘定が使われている開始仕訳は期首日だけにし、その勘定科目を外す
300行を超える複合仕訳 がある1つの複合仕訳を300行以内にする

「借方金額と貸方金額が不一致」の5つの原因

同じ言葉でも、原因は金額のずれだけではありません。公式FAQは次の5つを挙げています。

原因直し方
借方と貸方の 金額が本当に合っていない一致させる
税額を「借方税額」「貸方税額」の列に入れている税額の列は取り込まれないので、税額も含めた金額 を金額の列に入れる
金額はあるのに 勘定科目が空勘定科目を入れる
1つの複合仕訳の行が 離れた場所に分かれている同じ複合仕訳の行が続けて並ぶように並べ替える
「MF仕訳タイプ」「決算整理仕訳」が、複合仕訳の 一部の行だけ に入っている複合仕訳のすべての行に入れる

2つ目は、ほかの会計ソフトから持ってきたCSVで起きやすい所です。手順のガイドでも、サンプルの税額の列は「0か空欄」とされています。マネーフォワード側で税額は自動で計算されます(CSVをインポートすると税額の端数が一致しません(公式FAQ))。

取り込んだあと、「ホーム」画面に出るもの

表示原因と直し方
インポート可能な仕訳がありません「仕訳ファイルインポート」画面で「取込」にチェックが入っているか、赤く表示された行がないかを見る
同じ会計期間に開始仕訳を複数登録できないファイルから開始仕訳を消すか、登録済みの開始仕訳を消す
インボイスの経過措置の控除の割合が、取引日の時点で使えないものになっているまず、「借方インボイス」「貸方インボイス」を 取引日の時点で使える控除の割合 に直す。「事業者」画面の「インボイス経過措置の利用制限」のチェックを外すのは、その設定そのものが違っている場合だけ
消費税率を、使える時期より前に使っている(例:「課売 10%」を2019/10/01より前の取引に使った)その税区分を外すか、利用の制限を外す

2026年10月1日以後の取引から、経過措置の控除の割合が変わります(80%→70%)。10月以後の仕訳の「借方インボイス」「貸方インボイス」の割合を確かめてから取り込みます。制度の中身は国税庁の案内を見てください → 令和8年度税制改正特集(国税庁)

エラーは出ないのに、思ったとおりに入らないとき

起きていること見る所
「処理を中止」のボタンしか出ないすべての仕訳が会計期間の外 です。取引日と、いま開いている会計年度を合わせる
一部の仕訳が画面に出ないその仕訳の取引日と会計年度を合わせる
何行かが 1つの複合仕訳 にまとまってしまった1行ずつ別の仕訳にしたいなら、各行に「取引No」を入れる
科目などの名前が、仕訳にならず メモの欄 に入ってしまった取り込みの途中の「各項目の設定画面」で、名前の合わない科目などを選ばずに「次へ」を押すと、その名前がメモ欄に入ります。もう一度取り込み、設定画面で「追加」か「変換」を選びます

出典:仕訳インポート時にエラーメッセージが表示されます(ie03)/「仕訳帳」をインポートする(ib01)

取引Noが空欄のCSVでは、取引日が同じ行が1つの複合仕訳にまとめられます(公式FAQ)。1行ずつ別の仕訳にしたいときは、各行に取引Noを入れます。手順のガイドでは、複合仕訳は「取引No」「取引日」が同じで、貸借の合計が一致している行どうしとされています。

仕訳は いま開いている会計年度の中の取引日のものだけ が取り込めます。年度の外の取引日の仕訳は、「事業者・年度の管理」画面で会計年度を切り替えてから取り込みます(「仕訳帳」をインポートする(ib01))。2年分をまとめて入れたいときは、年度ごとにファイルを分けておくと、取り込めなかった仕訳が出にくくなります(これは公式の手順ではなく、筆者のおすすめです)。

freee・弥生会計から移すときの形式

ほかの会計ソフトから書き出したCSVは、そのままでは列の並びや名前が合わないことがあります。マネーフォワードは、ソフトごとに取り込み方の案内を出しています。ここは公式ガイドをもとにまとめています。

元のソフト元のソフトで書き出す所書き出す形式マネーフォワードの入口
弥生会計「帳簿・伝票」>「仕訳日記帳」>「ファイル」>「エクスポート」弥生インポート形式・カンマ区切り(CSV)「各種設定」>「他社ソフトデータの移行」>「弥生会計」>「Step3 仕訳をインポート」
freee会計「レポート」>「仕訳帳」>「インポート・エクスポート」>「CSVテンプレートでエクスポート」「弥生会計23」か「マネーフォワード クラウド会計」を選ぶ。マネーフォワード側の経理方式が「税込」「税抜(内税)」なら 弥生会計23。文字コードもここで選ぶ弥生会計の形式なら「他社ソフトデータの移行」>「弥生会計」、マネーフォワードの形式なら「仕訳帳」画面から
一覧にないソフト・表計算ソフト元のソフトから仕訳をCSVかExcelで書き出す「仕訳帳」の サンプルフォーマット に並べ直す「仕訳帳」画面

出典:「弥生会計の仕訳インポート」機能の使い方(2026-07-09更新)/「freeeの仕訳インポート」機能の使い方(2025-04-07更新)/表計算ソフトからの会計データ取り込み方法(2025-06-03更新)

形式ごとの注意は3つです。

  • 弥生会計は「弥生インポート形式」で書き出す。 公式ガイドでは、インボイス制度に対応しているのは弥生インポート形式だけで、汎用の形式は対応していないとされています
  • freeeは、マネーフォワード側の「経理方式」で形式が変わる。 公式ガイドでは、マネーフォワードの「経理方式」で「税込」か「税抜(内税)」を選んでいるなら「弥生会計」形式で書き出すとされています。freeeの「経理処理方法」が税抜経理のまま「マネーフォワード クラウド会計」形式で書き出すと、「税抜(別記)」の仕訳になります
  • 「未確定勘定」で入ったものは、あとで直す。 減価償却や消費税の記帳の方法によっては、減価償却累計額や仮受消費税などが「未確定勘定」として取り込まれることがあります。直し方は上の公式ガイドにあります

一覧にないソフトや表計算ソフトから入れるときは、サンプルフォーマットの決まりを守ります。手順のガイドの要点は次のとおりです。

  • サンプルフォーマットを使う(「仕訳帳」画面の「インポート」からダウンロードできる)。1行目の項目名の行はそのまま残す
  • なくてはいけない項目は、取引日・勘定科目・金額 の3つ
  • 勘定科目・補助科目は 30字まで。勘定科目は31字目から後が消されて取り込まれます
  • 税区分は、「税区分」画面の 「正式名称」か「省略名」 のどちらかで書く
  • タグやMF仕訳タイプを複数つけるときは 「|」で区切る

移行の全体の順番(勘定科目・開始残高・仕訳のどれから入れるか)は マネーフォワード クラウド会計への乗り換え手順 にまとめています。この記事は、その途中で止まったときの見方です。

名前が合わない科目は、「追加」より「変換」を先に考える

CSVの勘定科目・補助科目・部門・取引先・税区分・インボイスが、マネーフォワードに登録済みの名前と合わないと、取り込みの途中で それぞれの設定画面 が出ます。勘定科目・補助科目・部門では、次の2つから選びます(取引先・税区分・インボイスは、既存のものへの変換です)。

  • 追加 — CSVの名前のまま、新しい科目などを作る
  • 変換 — すでにある科目などに寄せる

止まったように見えても、これはエラーではなく確認の画面です。ただし、何も考えずに「追加」を続けると、「PC」と「PC」、スペースのあり・なしのような 表記ゆれの科目が増えていきます。元のソフトの科目名がマネーフォワードの科目名と違うだけなら「変換」を選び、本当に新しく作りたい科目だけを「追加」にします。

私は補助科目を、ツールごと・借入ごとに細かく分けて使っていました。補助科目が多いほど、この画面で選ぶ数も増えます。補助科目の分け方と設定は マネーフォワード クラウド会計の補助科目 にまとめています。

取り込めたら、4つを突き合わせる

エラーが出ずに「保存」まで進んでも、元のデータと同じものが入ったとは限りません。会計年度の外の仕訳は出てこず、意図しない複合仕訳ができることもあるためです。取り込んだら、元のデータと次の4つを比べます。

比べるものマネーフォワードで見る所合わないときに疑う所
件数「仕訳帳」画面の「検索結果」の件数(期間で絞り込める)会計年度の外の仕訳/「取込」のチェックが外れた行/まとまってしまった複合仕訳
借方と貸方の合計「残高試算表」画面の借方・貸方の金額税額の扱い(税額の列に入れていた、端数の処理の違い)
残高「残高試算表」画面の、科目ごとの期末残高開始残高の入れ忘れ・二重/「変換」の選び間違い
期間最初と最後の仕訳の取引日年度の切り替え忘れ/日付の書き方

公式の移行ガイドも、取り込んだあとは「残高試算表」画面で期末残高を確かめるよう書いています(表計算ソフトからの会計データ取り込み方法)。仕訳帳の件数の見方は 「仕訳帳」画面の使い方(2026-09-15更新) にあります。

合わなかったときに、同じファイルを丸ごと入れ直さない ことが大事です。手順のガイドには「インポートするたびに新しい仕訳が登録され、登録済みの仕訳を更新することはできない」とあります。直した行だけのファイルを作って取り込むか、先に入った分を消してから入れ直します。

税額の端数だけが元のソフトと合わない場合は、公式FAQでは、端数の処理の設定の違いや、元のソフトで税額を手で直していたことが原因として挙げられています。仮受消費税・仮払消費税の仕訳で微調整する方法も書かれています(公式FAQ)。

それでも直らないとき

公式FAQでは、原因が分からないときは、取り込もうとしたファイルを添付して メールかサポート画面から問い合わせるよう案内しています。書くことは次の3つです。

  • 画面に出た エラーメッセージの全文
  • 事業者番号
  • インポート元のソフトの名前

ファイルの確認には、内容によって 2〜3営業日 かかると書かれています。月次の締めや申告の期限が近いときは、早めに送ります。

出典:ファイルのインポート・エクスポート・仕訳一括操作などを実行すると、エラーメッセージが表示されます/お問い合わせ窓口のご案内

一人で担当している人の予防策

  • まず1か月分だけ取り込む — 止まる所が早く分かり、入れ直す範囲も小さく済みます。止まらなければ残りを入れます
  • 取り込む前に「帳簿管理」の制限日付を見る — 締めた月の仕訳は、制限があると取り込めません。取り込み終わったら制限を戻します
  • 科目名は、マネーフォワードの勘定科目の画面に合わせてから作る — CSVの側で名前をそろえておけば、設定画面での「追加」「変換」の選択が減ります
  • 取り込んだファイルは、日付と範囲の分かる名前で残す — 「どこまで入れたか」が分からなくなると、二重に入れる原因になります
  • 突き合わせの4つ(件数・合計・残高・期間)を、毎回同じ順で見る — 一人だと、ほかの人に見てもらって気づくことができません

手作業の加工が毎月続くなら、明細のCSVを会計ソフトの形式に変える仕組みを作る方法もあります → 仕訳を自動化する方法

よくある質問

Q. 赤く表示された行だけを直して、ほかの行は先に取り込めますか?公式のページには、赤い行を残したまま保存したときに、ほかの行がどう扱われるかは書かれていません。赤い行を直し、「取込」のチェックを確かめてから保存し、保存のあとで件数を元のデータと比べるのが安全です。

Q. 取り込んだ仕訳を、あとでCSVで上書きできますか?できません。手順のガイドに、インポートは毎回新しい仕訳として登録され、登録済みの仕訳の更新はできないと書かれています。

Q. 税額の列に、元のソフトの税額を入れたいです。税額の列(借方税額・貸方税額)は取り込まれません。税額も含めた金額を金額の列に入れ、税区分を指定します。税額はマネーフォワード側で計算されます。

Q. 前の年度と今の年度の仕訳を、1つのファイルで入れられますか?取り込めるのは、開いている会計年度の中の取引日の仕訳だけです(手順のガイド)。ほかの年度の仕訳は、「事業者・年度の管理」画面で年度を切り替えてから取り込みます。年度ごとにファイルを分けておくと、取り込めなかった仕訳が出にくくなります(筆者のおすすめ)。

Q. 銀行の明細のCSVも同じ画面から入れますか?銀行やカードのサイトから落とした明細は、仕訳帳ではなく「連携サービスから入力」画面のインポートから入れます。口座連携が止まっている間の取り込み方は 口座連携ができないとき にまとめています。

まとめ

  • まず 止まった画面 を見て、公式のエラーの一覧から直し方を探す
  • 「借方金額と貸方金額が不一致」は、税額の列・空の勘定科目・離れた複合仕訳 も疑う
  • 弥生会計は 弥生インポート形式、freeeは 「弥生会計」か「マネーフォワード クラウド会計」の形式 で書き出す
  • 名前が合わない科目は、「変換」を先に考え、本当に新しいものだけ「追加」
  • 取り込めたら 件数・合計・残高・期間 を突き合わせる。同じファイルの入れ直しは二重になる

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