マネーフォワード クラウド経費の仕訳が会計に連携されないときの確認箇所(設定の手順つき)
結論
経費の仕訳が止まりやすいのは主に3か所(経費側の「基本設定」、経費側で仕訳を作るタイミングの操作、会計側の「仕訳候補」の登録)で、あわせて取引日が開いている会計年度に入っているか(下の5)も見ます。
- 経費側で、連携そのものが「連携する」になっているか — 「管理設定」>「経費機能設定」>「基本設定」の「会計サービス連携」。公式FAQが最初に挙げる確認です
- 経費側で、仕訳を作るタイミングの操作が終わっているか — 設定によって「明細を作った時」「申請が最終承認された時」「集計(支払処理)を登録した時」のどれかで、仕訳のもとが作られます
- 会計側で、仕訳候補を「登録」したか — 連携された仕訳は、まず会計の「自動で仕訳」>「経費・債務支払から入力」に候補として並ぶだけで、「登録」を押すまで仕訳帳には入りません
私も、経費から会計へ仕訳が入るように連携していました。この記事の確認の順番と画面の名前は、公式のヘルプをもとにまとめています。
この記事が役に立つ人
- マネーフォワード クラウド経費とクラウド会計をつないだのに、仕訳帳に経費の仕訳が見当たらない人
- 従業員10人前後の会社で、経費精算の承認から仕訳まで一人で見ている人
- これからクラウド経費を会計につなぐので、設定の順番を先に知っておきたい人
この記事は マネーフォワード クラウド会計(会計・確定申告) とつなぐ場合の話です。クラウド会計Plus は、仕訳の作成単位を経費側で選ぶなど設定の場所が違います(→ 「仕訳」の設定方法(クラウド経費サポート))。画面の名前・ボタンの名前は、2026-09-25 時点の公式ヘルプに合わせています。
仕訳が流れる道すじ
経費の仕訳は、次の順に進みます。どこで止まっているかを見分けるための表です。
| 段 | どちらの画面 | 何が起きるか | 止まる原因の例 |
|---|---|---|---|
| ① 連携をオンにする | 経費:「基本設定」 | 連携先の会計と、仕訳を送るかどうかを決める | 「仕訳の連携」が「連携しない」のまま |
| ② 仕訳のもとが作られる | 経費:明細・申請・集計 | 設定したタイミングの操作が終わると、会計へデータが送られる | 申請が承認待ち、集計を作っていない、明細がエラー |
| ③ 仕訳候補に並ぶ | 会計:「経費・債務支払から入力」の「仕訳候補」タブ | 送られたデータが候補として並ぶ | 開いている会計年度が違う |
| ④ 仕訳帳に入る | 会計:「仕訳候補」で「登録」 | 登録して初めて仕訳帳に反映される | 候補のまま登録していない |
①と②は経費側、③と④は会計側の画面です。一人で両方を見ていると、③で止まっているのに経費側の設定ばかり見直してしまうことがあるので、先に会計側の「仕訳候補」タブを開いて、候補が来ているかどうかを見ておくと早く切り分けられます。
連携されないときの確認(公式FAQの順)
公式FAQの確認の順番に沿って並べます。画面の名前はFAQのとおりです。クラウド経費側の公式FAQの4項目(連携設定/作成単位と作成タイミング/タイミングごとの操作/会計年度)を下の1・2・3・5にし、あいだに会計側の「仕訳候補」タブの確認(下の4。「経費・債務支払から入力」画面の使い方による)を足しています。→ クラウド経費・クラウド債務支払から仕訳が連携されません(クラウド会計サポート)→ クラウド会計・確定申告に仕訳が連携されていません(クラウド経費サポート)
1. 経費側:連携の設定が「連携する」になっているか
クラウド経費の「管理設定」>「経費機能設定」>「基本設定」を開き、「会計サービス連携」を見ます。
- 連携先に「マネーフォワード クラウド会計」が選ばれているか(選択肢は「クラウド会計」「クラウド会計Plus」「連携しない」)
- 「仕訳の連携」が 「連携する」 になっているか。「連携しない」なら「連携する」に変えて保存します
設定画面の説明 → 「基本設定」の設定方法(クラウド経費サポート)
2. 作成単位とタイミング:どの操作で仕訳のもとが作られる設定か
仕訳のもとが作られるタイミングは、会計側の「作成単位」と、経費側の「仕訳の作成タイミング」の組み合わせで決まります。まず今の設定を確かめます。
- 会計側:「自動で仕訳」>「経費・債務支払から入力」>「自動仕訳設定」の「仕訳候補の作成単位」(明細/申請/集計)
- 経費側:「管理設定」>「経費機能設定」>「仕訳」の「仕訳の作成タイミング」
組み合わせは次の4通りです(公式ヘルプの記載から)。
| 会計側の作成単位 | 経費側の仕訳の作成タイミング | 仕訳のもとが作られる時 |
|---|---|---|
| 明細 | 経費明細を作成したタイミングで仕訳作成 | 明細を作った時(申請・承認の前) |
| 明細 | 経費明細を含む経費申請が最終承認されたタイミングで仕訳作成 | 申請が最終承認された時 |
| 申請 | 経費申請が最終承認されたタイミング(固定) | 申請が最終承認された時 |
| 集計 | 経費集計を登録したタイミング(固定) | 集計(支払処理)を登録した時 |
経費側でタイミングを選べるのは、作成単位が「明細」のときだけです。申請・集計のときは固定されます。→ 「経費・債務支払から入力」画面の使い方(クラウド会計サポート)→ マネーフォワード クラウド会計との仕訳連携について(クラウド経費サポート)
3. 経費側:そのタイミングの操作が終わっているか
2で分かったタイミングごとに、見る画面が違います。
| タイミング | 見る画面 | 確かめること | 終わっていなければ |
|---|---|---|---|
| 明細を作った時 | 「経理業務」>「経費精算」>「明細一覧」 | 明細が登録されているか。「明細アラート・エラー」が「エラー」になっていないか | エラーの文を読み、明細を直す |
| 申請が最終承認された時 | 「経理業務」>「経費精算」>「申請一覧」 | 「申請ステータス」が「承認済み」か | 「第●承認待ち」→承認者に頼む/「取消し」「差戻し」→申請者に出し直してもらう/「下書き」・未申請→申請と承認を進める |
| 集計を登録した時 | 「経理業務」>「経費精算」>「集計(支払処理)」 | 集計が作られているか | 集計を新しく作る |
「承認されていない申請は仕訳にならない」とは限りません。 「明細を作った時」の設定なら、承認の前でも仕訳のもとは作られます。逆に「集計」単位なら、承認が済んでいても集計を登録するまで何も送られません。
4. 会計側:「経費・債務支払から入力」に候補が来ていないか
クラウド会計の「自動で仕訳」>「経費・債務支払から入力」を開き、画面上部の 「仕訳候補」タブ を見ます。
- 候補が並んでいれば、1件ずつ「登録」を押すか、チェックを付けて「チェックした候補をすべて登録」を押します。ここで登録するまで、仕訳帳には入りません
- 候補がなければ、「会計帳簿」>「仕訳帳」に、すでに登録済みとして入っていないかを見ます
この画面には「仕訳候補」のほかに、「更新された経費仕訳」「取消中の経費仕訳」「削除された経費仕訳」「登録対象外の経費仕訳」のタブがあります。経費側で直した・取り消した明細や申請は、こちらに出てきます(後の「経費側で直したとき」)。
5. 会計側:仕訳の取引日が、開いている会計年度に入っているか
公式FAQの最後の確認は、仕訳の取引日がどの会計年度に入るかです。いま操作している会計年度は、クラウド会計の画面右上に表示されます。違う年度なら、「事業者・年度の管理」画面で、会計年度の横の「切替」を押して切り替えます。取引日の決まり方は、経費側の「仕訳」画面の「取引日・摘要・メモに入れる項目」の「取引日」の設定と、作成単位によって変わります。
| 作成単位 | 「取引日」の設定 | 取引日を見る所 |
|---|---|---|
| 明細 | 明細の日付 | 「明細一覧」の「日付」 |
| 明細 | 明細の日付の月末 | 「明細一覧」の「日付」の月末 |
| 明細 | 申請承認の前月末日付 | 「申請一覧」の「承認日」の前月末 |
| 明細 | 申請承認月末日付 | 「申請一覧」の「承認日」の月末 |
| 申請 | 申請承認の前月末日付 | 「申請一覧」の「承認日」の前月末 |
| 申請 | 申請承認月末日付 | 「申請一覧」の「承認日」の月末 |
| 集計 | 支払日の前月末日 | 「集計(支払処理)」の「支払日」の前月末 |
| 集計 | 支払日の月末日付 | 「集計(支払処理)」の「支払日」の月末 |
期末をまたぐ時期は、ここで引っかかりやすくなります。たとえば「前月末日付」の設定だと、新しい期の最初の月に承認した申請の取引日は、前の期の最終日になります。→ 「事業者・年度の管理」の使い方(クラウド会計サポート)
精算の支払いの仕訳は、連携されない
クラウド経費からクラウド会計へ送られるのは 費用計上仕訳だけ で(クラウド会計Plusには支払仕訳の連携設定があります)、立て替えた人に払った 支払仕訳は連携されません。「経費の仕訳は来たのに、振り込んだ仕訳が来ない」のは、設定の誤りではなくこの仕様です。
公式FAQが挙げる、支払仕訳の入れ方は3つです。
| やり方 | 画面 |
|---|---|
| 手で入れる | 「振替伝票入力」または「仕訳帳入力」 |
| データ連携で取った明細から入れる | 「連携サービスから入力」(口座を連携していれば、振込の出金明細から登録できる) |
| 書き出して取り込む | クラウド経費で仕訳をエクスポートし、会計の「仕訳帳」にインポート |
→ クラウド経費・クラウド債務支払で登録した支払仕訳が連携されません(クラウド会計サポート)
口座の明細から入れる場合は、振込の出金明細に自動仕訳ルールを作っておくと、毎月の手入力が減ります。→ マネーフォワード クラウド会計の自動仕訳ルールの作り方
これから設定する人:公式の順番
クラウド経費の公式の「はじめてガイド」は、経費機能設定を次の順で進める作りです。会計につなぐ設定は3番目と6番目にあります。
| 順 | 設定 | 会計の連携で気をつけること |
|---|---|---|
| 1 | 税区分 | 連携先の会計で使える税区分を選ぶ |
| 2 | 勘定科目 | 連携先とコード・名称をそろえる |
| 3 | 会計サービス連携 | 「基本設定」で連携先を選び、「仕訳の連携」を「連携する」にする |
| 4 | 経費科目 | 経費科目に勘定科目をひも付ける |
| 5 | 支払に関する設定 | 支払元口座 |
| 6 | 仕訳連携の設定 | 「仕訳」画面で作成タイミング・取引日・摘要を決める(会計側の作成単位と合わせる) |
勘定科目と補助科目は、会計側で作る
クラウド会計とつなぐと、経費側の勘定科目の画面には、クラウド会計に登録済みの勘定科目と補助科目が表示されます。 表示された科目ごとに、経費で使うための設定をします。科目は会計側で作り、経費側で 「会計の勘定科目と税区分を連携」 ボタンを押して取り込むと、コードと名称のずれが起きにくくなります。経費側で科目を作るなら、コードにクラウド会計の勘定科目の「検索キー」を入れ、名称も会計と同じにします(同じコードでないと連携できません)。取り込みは名称(検索キーを設定していればコードと名称)の完全一致で行われるので、会計側で科目を変えたときも「会計の勘定科目と税区分を連携」を押し直します。→ 勘定科目の設定方法(クラウド経費サポート)→ STEP2 経費機能設定(クラウド経費サポート)
補助科目の分け方は → マネーフォワード クラウド会計の補助科目の作り方
作成単位は、最初に決めて変えない
会計側の「自動仕訳設定」の作成単位は、その年度に「仕訳候補」から一度でも登録したあとは、「自動仕訳設定」画面で変えられません。 変えるには、表示される仕訳を確かめ、必要なら削除してからになります(→ 「経費・債務支払から入力」画面の使い方)。期の途中で「明細ごと」から「申請ごと」に切り替えたくなっても簡単には戻れないので、つなぐ前に決めておきます。
| 作成単位 | 仕訳候補のまとまり | 仕訳のもとが作られる時 |
|---|---|---|
| 明細 | 経費明細ごと | 明細の作成時か、申請の最終承認時(経費側で選ぶ) |
| 申請 | 経費申請ごと | 申請の最終承認時 |
| 集計 | 集計(支払処理)ごと | 集計の登録時 |
迷ったら、仕訳帳をどの単位で見たいかを顧問の税理士に確かめてから決めます。
経費側で直したとき:「更新された経費仕訳」を見る
登録したあとに経費側で明細・申請・集計を直したり消したりすると、会計の仕訳帳は自動では書き換わりません。会計の「経費・債務支払から入力」の別のタブに出てきます。
| 経費側でしたこと | 会計側で出てくるタブ | 会計側ですること |
|---|---|---|
| 明細を直した | 「仕訳候補」(未登録なら)または「更新された経費仕訳」 | 「上書き」で直した内容にする。反映しないなら「対象外」 |
| 申請を取り消した(申請単位) | 「取消中の経費仕訳」 | 中身を見て判断する |
| 明細を消した(明細単位) | 未登録なら「仕訳候補」から消える/登録済みなら「削除された経費仕訳」 | 不要なら「仕訳削除」、残すなら「対象外」 |
| 申請を消した(申請単位)、集計を消した(集計単位) | 同上(未登録なら候補から消える/登録済みなら「削除された経費仕訳」) | 同上 |
| 作成単位より上の操作(明細単位で申請・集計を取り消す・消す、申請単位で集計を消す) | 仕訳候補・仕訳帳の中身はそのまま残る | 会計側の仕訳は変わらないので、直す必要があれば会計側で直す |
どのタブに出るかは作成単位によって違います。自分の会社の作成単位で、どの行に当たるかを見てください。→ 明細の編集などを行うと、連携された仕訳はどうなりますか?(クラウド経費サポート)
それでも来ないとき
- 連携を待たずに入れる — クラウド経費で仕訳をエクスポートし、会計の仕訳帳にインポートします。あとで同じ分が仕訳候補に来たら、二重に入らないよう「対象外」にします。取り込みで止まったときは → マネーフォワード クラウド会計で仕訳のインポートが止まるとき
- サポートに聞く — 上の1〜5を確かめたうえで、画面の名前と、どの明細・申請が来ないかを添えて問い合わせると話が早くなります。問い合わせの窓口は各サービスのサポートサイトにあります
一人担当の予防策
- 締めの前に「仕訳候補」タブを1回見る — 候補が残っていれば、その月の経費がまだ仕訳帳に入っていないということです。月次の締めの手順に1行入れておきます
- 「更新された経費仕訳」タブも一緒に見る — 経費側で差し戻して直した明細は、ここに溜まります。見落とすと、仕訳帳が直す前の金額のままになります
- 支払仕訳の入れ方を先に決めておく — 連携されない前提で、口座の明細から入れるのか、手で入れるのかを決めておくと、毎月迷いません
- 科目は会計側で作ってから取り込む — 「経費に新しい科目が要る」と言われたら、会計で作ってから経費側で「会計の勘定科目と税区分を連携」を押す、を一つの手順にしておくと、コードと名称のずれが起きにくくなります
よくある質問
承認したのに、会計に仕訳が来ません。作成単位が「集計」なら、集計(支払処理)を登録するまで送られません。「申請」「明細(承認時)」なら、会計の「経費・債務支払から入力」の「仕訳候補」タブに候補が来ていないかを見てください。候補のままでは仕訳帳に入りません。
仕訳候補を自動で登録させる設定はありますか?公式の「経費・債務支払から入力」画面の使い方には、候補を自動で登録する設定は載っていません(2026-09-25 確認)。「チェックした候補をすべて登録」でまとめて登録できます。
経費の仕訳は来るのに、振込の仕訳が来ません。仕様です。クラウド会計に連携されるのは費用計上仕訳だけで、支払仕訳は連携されません。手で入れるか、口座の明細から登録するか、エクスポートして取り込みます。
経費側の科目が、会計の科目と合いません。クラウド会計とつなぐと、経費側の勘定科目の画面には会計に登録済みの科目が表示されます。会計側で科目を作ったり変えたりしたら、経費側で「会計の勘定科目と税区分を連携」を押して取り込み直します。取り込みはコード(検索キー)と名称の完全一致で行われるので、どちらかがずれていると合いません。
まとめ
- 止まる所は 経費側の基本設定 → 作成単位とタイミングの操作 → 会計側の「仕訳候補」の登録 の3か所。候補は「登録」するまで仕訳帳に入らない
- 取引日が 別の会計年度 に入っていないかも見る
- 支払仕訳は連携されない。入れ方を先に決めておく
- 作成単位は 最初に決めて変えない
経費以外(給与・勤怠)も会計につなぐなら → マネーフォワード クラウド勤怠と給与の連携手順会計・給与・勤怠・労務・経費をまとめて回す全体の形は → 会計・給与・勤怠・労務・経費をマネーフォワードで統一した、10人規模の一人バックオフィス
この記事で確かめた公式ページ(2026-09-25・2026-09-26)
| ページ | 最終更新日(ページの表示) |
|---|---|
| クラウド経費・クラウド債務支払から仕訳が連携されません(クラウド会計) | 2024-01-05 |
| クラウド会計・確定申告に仕訳が連携されていません(クラウド経費) | 2026-08-13 |
| マネーフォワード クラウド会計との仕訳連携について(クラウド経費) | 2026-08-13 |
| 明細の編集などを行うと、連携された仕訳はどうなりますか?(クラウド経費) | 2026-08-13 |
| 「基本設定」の設定方法(クラウド経費) | 2026-09-24 |
| 「仕訳」の設定方法(クラウド経費) | 2026-07-01 |
| 勘定科目の設定方法(クラウド経費) | 2024-04-23 |
| STEP2 経費機能設定(クラウド経費) | 2025-12-16 |
| 「経費・債務支払から入力」画面の使い方(クラウド会計) | 2023-03-23 |
| 支払仕訳が連携されません(クラウド会計) | 2024-09-20 |
| 「事業者・年度の管理」の使い方(クラウド会計) | 2024-02-06 |