SmartHRと比較(2026年版・10人規模):freee人事労務・マネーフォワード クラウド・ジョブカン労務HRの年額と選び方
- この記事で運営者が使ったもの
- SmartHR、freee人事労務、マネーフォワード クラウド(ビジネスプラン)
- 使っていないもの(公式の情報をもとに)
- マネーフォワード クラウドの改定後の料金
結論
10人規模なら、先に「給与計算を同じソフトでやるか」と「会計ソフトは何か」で候補を絞り、料金はそのあとで比べます。
あなたの会社の状況から、まず候補にするものは次のとおりです。
| あなたの会社の状況 | まず候補にするもの |
|---|---|
| 会計が freee会計 で、給与の仕訳を会計へ流したい | freee人事労務(給与計算の仕訳連携は全プランにある) |
| 会計が マネーフォワード クラウド会計 で、給与・勤怠・経費も同じシリーズにしたい | マネーフォワード クラウド(1つの契約で会計〜労務まで使える) |
| 今の給与ソフトは変えずに、入退社・年末調整・従業員情報だけ をクラウドにしたい | SmartHR(freee人事労務・マネーフォワード クラウド給与とのデータ連携がある)/ジョブカン労務HR |
| 人事評価・配置など、労務の先の タレントマネジメント も1つにしたい | SmartHR(プランに人事評価などがある。料金は見積もり) |
| 従業員30人以下で、社長みずから手続きをしていて、まず無料で 始めたい | SmartHRの¥0プラン(30名以下)/ジョブカン労務HRの無料プラン(5名まで)。制限は下の「向かない会社・欠点」で確かめる |
申し込む前に気になりやすいことは3つです。
- 無料で試せる期間:SmartHR 15日間、freee人事労務 はじめの1か月、マネーフォワード クラウド 1か月、ジョブカン労務HR 30日間(各社の公式ページ・ヘルプ)
- 今のソフトから移せるか:SmartHRへ移すときは SmartHRのデータ移行:他社のシステムから乗り換えるときの準備リスト、freee人事労務をやめるときは freee人事労務を解約・乗り換える前に確認すること
- 10人でいくらか:下の試算表へ
結論の中身
- 10人規模の会社で労務管理クラウドを選ぶときは、機能の数より先に 「給与計算を同じソフトでやるか」と「会計ソフトは何か」 で候補が絞れます。料金はそのあとに見ます
- 従業員10人で、労務手続き+給与計算をまとめて回す場合の年額(税抜・公式料金から試算)は、freee人事労務 約7.2万円〜9.6万円/マネーフォワード クラウド 約11.4万円〜13.2万円(会計・経費の基本料金も込み)。ジョブカンは、労務HRだけで約4.8万円(推定)に、別サービスのジョブカン給与計算の料金が加わります。SmartHRは料金が公開されておらず、見積もりが必要 です
- SmartHRは 2025年6月4日から給与計算を有料オプションで出しています。これより前の情報では「SmartHRに給与計算はない」とされていることがあるので、比べるときは今の料金ページで確かめてください
この記事の料金と機能は、各社の公式の料金ページ・ヘルプで 2026-09-25に確認 したものです(税抜・Web契約。ジョブカンの料金・無料プランは2026-09-26に公式のよくある質問・ヘルプで確認)。10人での年額は、公式の単価から計算した 推定 です。見積もりや請求の額とは違うことがあります。
私は SmartHR・freee人事労務・マネーフォワード クラウド を使ったことがあります(SmartHR・freee人事労務は、マネーフォワード クラウドとは別の時期・場面で使ったものです)。最終的な構成は、会計・給与・勤怠・労務・経費をすべてマネーフォワード クラウドで統一した形で、法人プランはビジネスプランでした。ジョブカン労務HR・ジョブカン給与計算と、SmartHRの給与計算オプション(2025年6月から)は、この記事では公式情報だけでまとめています。
この記事が役に立つ人
- 従業員10人前後の会社で、人事労務と給与を一人で担当していて、SmartHRとほかの労務管理クラウドのどれにするか迷っている人
- 「freee smarthr 比較」「smarthr マネーフォワード 比較」で調べたが、料金が「要問い合わせ」ばかりで、10人だと年いくらか分からなかった人
10人で年いくらか(公式料金からの試算)
前提:従業員10人(給与を払う人が10人)、全員の労務手続き・給与計算をクラウドで行う、年払い、税抜。勤怠(打刻)を含めるかで2通りに分けました。
| 労務手続き+給与計算 | +勤怠(打刻・勤怠集計)まで | 計算のもと | |
|---|---|---|---|
| freee人事労務 | 年72,000円(スターター) | 年96,000円(スタンダード) | 5名まで年36,000円/48,000円+6名以降1名 月600円/800円。スタンダード10名の年96,000円は公式ヘルプの計算例と同じ |
| ジョブカン労務HR+ジョブカン給与計算 | 労務HRだけで 年48,000円(推定)+ジョブカン給与計算の料金 | 勤怠は別サービス(別料金) | 労務HRは1人 月400円×10人。ジョブカン給与計算は別の料金(最低 月2,000円)で、1人あたりの単価はこの記事では確かめられていないので、公式の料金ページで確かめる。シリーズのほかのサービスを使っている場合は特別料金(公式ヘルプ) |
| マネーフォワード クラウド(ビジネスプラン) | 年113,760円(推定) | 年131,760円(推定) | 基本料金 年77,760円+超えた人数の従量課金(給与300円・勤怠300円・社会保険100円・年末調整100円・マイナンバー100円、いずれも6名以上1名・月)。人事管理は10名まで基本料金に含む |
| SmartHR | 見積もり(料金は非公開) | 勤怠は有料オプション | 労務管理プラン(従業員50名以下向け)などに、給与計算・勤怠管理を有料オプションで追加 |
表の読み方で、気をつけてほしい所が3つあります。
- マネーフォワード クラウドの額には、会計・経費などの基本料金も入っています。 freee人事労務・ジョブカンの額には会計ソフトの代金は入っていません。会計ソフトも含めて比べるなら、会計側の料金を足してください(freee会計の法人プランは freee会計の法人プランの選び方)
- マネーフォワード クラウドは、2027年6月1日以降の更新から基本料金が上がります(ビジネスの年払いは77,760円→83,760円)。上の試算では、改定後は年119,760円/137,760円になります(推定。詳しくは マネーフォワード クラウドの法人料金改定(2027年6月))
- 数え方がソフトごとに違います。 freee人事労務は「0円を超える給与・賞与明細を確定した従業員が6名以上か」、ジョブカンは「在職中・休職中の従業員」(内定・退職済は含まない)、マネーフォワード クラウドはサービスごとに月末時点の人数(給与は確定処理をした人数)で数えます
出典:freee人事労務のプラン・料金について(freeeヘルプ)/プラン・料金(ジョブカン労務HR)/よくある質問・料金(ジョブカン労務HR)/プランの違いと料金設定(ジョブカン給与計算ヘルプ)/料金プラン(マネーフォワード クラウド)/従量課金対象はどのようにカウントされますか?(マネーフォワード クラウド)/料金プラン(SmartHR)
4つを並べた比較表
判定の記号は付けていません。公式に書かれている事実だけを並べています。
| SmartHR | freee人事労務 | マネーフォワード クラウド | ジョブカン労務HR | |
|---|---|---|---|---|
| 料金の公開 | 非公開(見積もり) | 公開 | 公開 | 公開 |
| 給与計算 | 有料オプション(2025年6月4日から) | 全プランに含む | クラウド給与(同じ契約で使える) | 別サービス(ジョブカン給与計算) |
| 勤怠 | 有料オプション | スタンダード以上(打刻など) | クラウド勤怠(同じ契約で使える) | 別サービス(ジョブカン勤怠管理) |
| 入退社手続き・社会保険の電子申請 | 入社手続き・社会保険の手続きは労務管理の機能に含む(電子申請の範囲は見積もりで確認) | スターター以上(ミニマムは不可) | クラウド社会保険 | 有料プラン(無料プランは電子申請不可) |
| 年末調整 | 労務管理の機能に含む | 全プラン(従業員が自分で入力するのはスターター以上) | クラウド年末調整 | 有料プラン(無料プランは不可) |
| マイナンバー管理 | エッセンシャルプランの説明に記載(ほかのプランは見積もりで確認) | 全プラン | クラウドマイナンバー | 基本機能に含む |
| 会計ソフトへの給与の仕訳 | 給与計算オプションの仕訳連携は、公式ページでは確認できず | freee会計へ自動連携(全プラン) | クラウド会計へ連携 | この記事では未確認(公式で確かめる) |
| 無料で試す | 15日間 | はじめの1か月 | 1か月 | 30日間 |
| 無料で使い続けるプラン | ¥0プラン(30名以下) | なし | なし | 無料プラン(5名まで) |
| 申し込み |
出典(上の表の追加分):SmartHRに給与計算機能を搭載(SmartHR、2025年6月)/よくある質問(SmartHR・¥0プラン)/freee人事労務 料金プラン/無料プランで利用する(ジョブカン労務HRヘルプ)
SmartHRの給与計算(2025年6月から)で変わったこと
- 提供開始時の対象は、HRストラテジープラン・人事・労務エッセンシャルプランを契約している会社(公式のお知らせ)。今の料金ページでは、給与計算はプランに追加する有料オプションとして載っていて、オプションだけの契約はできません
- 料金は公開されていません。 労務管理プラン(従業員50名以下向け)で付けられるか、いくらかは、見積もりで確かめます
- 給与計算の結果を、そのまま給与明細・源泉徴収票に反映して従業員へ配れる、と公式に書かれています。会計ソフトへ給与の仕訳を流せるかは、公式ページでは確認できませんでした。 一人担当にとっては毎月の仕訳に関わる所なので、見積もりのときに聞いてください
つまり今は、「SmartHR+別の給与ソフト」だけでなく、「SmartHRで給与までそろえる」も選べます。 その分、SmartHRを選ぶときは、給与計算オプション込みの見積もりと、freee人事労務・マネーフォワード クラウドの公開料金を並べて比べる必要があります。
選ぶ順番
- 給与計算を同じソフトでやるか決める — やらないなら、労務だけのSmartHR・ジョブカン労務HRが候補。やるなら、freee人事労務・マネーフォワード クラウド・SmartHR(給与計算オプション)・ジョブカン(給与計算を追加)
- 会計ソフトを確かめる — 給与の仕訳を会計に流すなら、会計と同じシリーズにすると、連携の設定が少なくて済みます(freee会計ならfreee人事労務、クラウド会計ならマネーフォワード クラウド)
- 勤怠をどうするか決める — 勤怠まで同じ契約にするか、勤怠は別のソフトにするか → 勤怠管理の比較(10人規模)
- 10人と、1年後の人数で年額を出す — 上の試算表の単価に、自社の人数を入れる。SmartHRは見積もりを取る
- 無料期間で、実際の従業員1人分を最後まで通す — 入社手続き→給与計算→明細→会計への仕訳まで
使って分かっていること(体験として書ける3つ)
体験として書けるのは、次の事実だけです。
- SmartHR:SmartHRに移したときは、在職している従業員だけ を移しました。マイナンバーもSmartHRで管理していました
- freee人事労務:書き出しは用途で使い分けていました(社労士への共有はPDF、管理会計はCSV)。給与の仕訳を会計freeeへ連携 していました
- マネーフォワード クラウド:最終的な構成では、会計・給与・勤怠・労務・経費をすべてマネーフォワード クラウドで統一していました。法人プランはビジネスプランでした
また、給与・勤怠・経費から会計へ仕訳が入るように連携していました。
労務のソフトを選ぶときは、「給与の仕訳が会計にどう入るか」と「マイナンバーをどこで持つか」を先に決めておくと、移すときの確認が減ります。
向かない会社・欠点
| 向かない会社・欠点(公式情報から) | |
|---|---|
| SmartHR | 料金が非公開なので、見積もりを取るまで年額が分からない。給与計算・勤怠は有料オプション。¥0プランはチャットサポートと有料オプションが使えず、トライアル後に¥0プランにすると一部の機能が制限される |
| freee人事労務 | いちばん安いミニマムには、入退社手続き・社会保険の電子申請・従業員による年末調整の入力がない。打刻などの勤怠はスタンダード以上。6名以降の1名あたりの単価は、プランが上がるほど高くなる(月400円〜1,100円) |
| マネーフォワード クラウド | 1つの契約に会計・経費なども入っているので、労務だけ 欲しい会社には、使わない分まで払う形になりうる(推定)。超えた人数の従量課金がサービスごとにかかる。給与・勤怠などを4名以上で使うならスモールビジネスではなくビジネスプランが必要。2027年6月から基本料金が上がる |
| ジョブカン労務HR | 給与計算・勤怠は別のサービスで、別の料金。無料プランは5名までで、電子申請・年末調整・ジョブカンシリーズとのAPI連携が使えず、データの保持は30日間 |
乗り換えるときに見ておくこと
- マイナンバーの受け渡し:移す先でマイナンバーを管理できるか、書き出したファイルをいつ消すかまで、先に決めます。取り込みの対象にマイナンバーが入るかは、移す先の公式ヘルプの項目表で確かめます
- SmartHRと給与ソフトの連携:SmartHRには、freee人事労務・マネーフォワード クラウド給与とのデータ連携があります(SmartHRの公式ヘルプ・SmartHR Plus)。マネーフォワード クラウド給与には「SmartHRから従業員を取り込む」手順があり、社員番号・入社年月日・従業員の姓が入っていない人は取り込まれません(「SmartHR」から従業員を取り込む方法)
- 解約のタイミング:年払いの更新日と、途中でやめたときの返金の扱いを、各社の規約・ヘルプで先に確かめます → freee人事労務を解約・乗り換える前に確認すること
見積もり・無料期間で確かめること(チェック表)
そのまま使えるように、確かめる順に並べました。
| 確かめること | どこで確かめるか | うちの答え |
|---|---|---|
| 10人と、1年後の人数での年額(税抜) | 公式の料金ページ/SmartHRは見積もり | |
| 給与計算を同じ契約でできるか、追加料金はいくらか | 料金ページ・見積もり | |
| 給与の仕訳を、今の会計ソフトに流せるか | 公式ヘルプの連携の一覧 | |
| 入退社・社会保険の電子申請がそのプランで使えるか | プランの機能表 | |
| 年末調整を従業員がスマホで入力できるか | プランの機能表 | |
| マイナンバーをどのプランで管理できるか | プランの機能表 | |
| 今のデータ(在職者・扶養・口座)をCSVで取り込めるか | 公式ヘルプの取り込み手順 | |
| 勤怠をどうするか(同じ契約/別のソフト) | 勤怠の比較記事 | |
| 年払いの途中でやめたときの返金 | 利用規約・ヘルプ | |
| 顧問の社労士に書類を渡す形(PDF・CSV) | 社労士に聞く |
まとめ
- 先に決めるのは 給与計算を同じソフトでやるか と 会計ソフトは何か。料金はそのあと
- 10人・年払い・税抜の試算で、freee人事労務 約7.2万〜9.6万円、マネーフォワード クラウド 約11.4万〜13.2万円(会計込み)。ジョブカンは労務HRだけで約4.8万円(推定)+給与計算の料金。SmartHRは見積もり
- SmartHRは 2025年6月から給与計算がある(有料オプション)。SmartHRを選ぶなら、給与計算込みの見積もりで比べる
無料期間で、従業員1人分を入社から会計への仕訳まで通してから決めるのが、一人担当には手戻りの少ない進め方です。
次に決めること
- 勤怠をどうするか → 勤怠管理の比較(10人規模)
- SmartHRへ移すと決めたら → SmartHRのデータ移行:他社のシステムから乗り換えるときの準備リスト
- マネーフォワード クラウドにそろえるなら → 会計・給与・勤怠・労務・経費をマネーフォワードで統一した、10人規模の一人バックオフィス
- 勤怠と給与をつなぐ設定 → マネーフォワード クラウド勤怠と給与の連携手順
- 一人で回す仕組みを先に整えるなら → 一人経理の業務フロー表の作り方